ブスの足のうら

コンクリートジャングルに負けない雑記ブログ

もしも魔法が使えたら、生まれる前の私の髪を直毛にしたい

今週のお題「もしも魔法が使えたら」

 

憧れのヘアスタイルはリングの貞子です。夏野かいわれです。

はてなブログの今週のお題が「もしも魔法が使えたら」というテーマだったので、私だったら何をするか…を考えてみました。

そこでだした結論が「生まれる前の私の髪を直毛にしたい」でした。

 

クセ毛に悩まされ続けた青春時代

私は生まれつき、ひどいクセ毛でした。

美容師さんも匙を投げるレベルで、本当にクセが強い。

そして運の悪いことに母がショートカット至上主義。

「髪が長いと見ているほうも鬱陶しい」という理由で私もショートカットを強いられることに。

そんな母自身ももちろんショートカット。

しかしサラサラの直毛だったため、クセ毛の私がショートにしたらどうなるか、想像できなかったのでしょう。

プロフィールページの略歴にも書きましたが、ショートカットにした中学生の頃に髪が大爆発しました

www.urabusu.com

もう本当にボンバーヘッド。

お笑い芸人の「2丁拳銃」の小堀さんよりさらに面積が膨れ上がった、それはもうひどいキノコボンバーぶりでした。

 

試行錯誤と強いコンプレックス

残念ながら頭の悪かった私は、なぜ髪を短くした途端にボンバーしたのか、理由がわかりませんでした。

ヘアアイロンで毎朝髪をセットしても焼け石に水。

ドラッグストアで売っている「クセ毛を正すシャンプー」「セルフ縮毛矯正剤」みたいな商品も使っていました。

しかしこの取り組みも、もちろん徒労に終わります。

自分でどんなにヘアケアを行っても効果なし、微動だにしないボンバーならびにキノコヘッド。

この頃からストレートヘアに対し、異常な執着を見せるように。

髪の毛とともに膨れ上がったコンプレックスまでもが、一気に爆発してしまったのです。

 

バイトと美容院に通い詰める女子高生

市販の「セルフ縮毛矯正剤」がダメなら…!と、美容院に通い詰めるようになりました。

そのときちょうど高校生。

自分で稼いだバイト代を、自分の髪だけに使うことができたからです。

周りの友人が髪を長くし、コテで巻き髪にしておしゃれを楽しむ中、私はひとり「ショートカットでストレートヘア」を実現することしか見えていませんでした。

こじらせすぎたコンプレックスが邪魔をして、視野がかなり狭まっていたのです。

 

クセに泣いて希望が見えて

美容院に通い始めると、このクセ毛のクセがいかに強いか、思い知らされるはめになりました。

まず、ただのストレートパーマのメニューでは2週間ももたない

当時担当してくれた美容師さんに言われましたし、本当に2週間程度で瞬く間にストレートヘアが崩れ落ちました。

けれど、つかの間とはいえずっと憧れていたストレートヘアになることができて、すごく嬉しかった。

感動体験というやつです。

 

その感動が忘れられず、次に「ストレートパーマ」の最上位互換である「縮毛矯正」に手を出します。

縮毛矯正はかなり手間と時間のかかる施術ですが、そのぶん持ちがよく、さらにお値段も高額。

1回平均3万円くらいで、大体半年はもつそうです。

あくまで”ふつう”のクセ毛の人なら。

私は3~4カ月ほどしかストレートヘアを維持することができませんでした。

縮毛矯正後に伸びた髪は生来のクルクルしたものなので、その前髪部分のクルクルがどうしても許せず…

定期的に発生する、3万円という大きな出費。

正直高校生のバイト代ではめちゃくちゃキツかった。

それでもストレートヘアへの憧れが捨てきれず、結局高校卒業間際までがんばって縮毛矯正をかけ続けました。

 

あきらめた先のあっけない真実

高校3年間、バイト代のほとんどを美容院につぎ込みストレートヘアを維持していましたが、突然、心が折れました

高校を卒業する間際のことです。

専門学校への入学も決まり、新生活とバイト・美容院通いの両立に不安を感じたからか。

もしくは単純にお金が厳しくなったからか。

とにかく美容院には行かなくなりました。

 

そのせいで必然的に髪も伸び、専門学校入学時にはセミロングヘアぐらいの長さに。

母は何も言いませんでした。

クルクルとうねった毛先を、鏡で憎々しく睨みつける毎日。

そんなある日、同じ授業を選択していたクラスメイトにこんなことを言われました。

パーマかけてるの?

とてもびっくりしたことをよく覚えています。

違う、これは生まれついてのクセ毛だよ、と答えると

天然パーマなんだ!うらやましい! 

そう言って私の髪を褒めてくれたのです。

言われてみれば、周囲には私と同じように毛先をクルクルさせたクラスメイトばかり。

しかし私と違ったのは、彼女たちは美容院でお金を払ってパーマをかけているという点。

彼女が天然パーマと呼んだ私の髪だと、わざわざパーマをかける手間がない、だからうらやましい。

すっかり狭まってしまった視野が一気に広がった瞬間でした。

 

もしも魔法が使えたら

つまり私の髪質は、短くすればするほど横に広がって爆発し、長く伸ばせば髪自体の重さでまっすぐになるというものでした。

そもそも「サラサラショートヘア」に固執しなければ、カットするだけでパーマヘアになれる、ある意味扱いやすい髪だったんですよね。

個人個人で髪質が違って、ヘアスタイルにも向き不向きがあるということがすっぽり抜け落ちてました。

美容院に通いつめて直毛を目指していたけど、実は髪を伸ばすだけでそれに近づくことができた、という皮肉です。

今は「便利な髪だ」と割り切って「天然パーマ」を楽しんでいます。

 

ただ、この事実に気づくまで5年以上費やしました。

当時はネットが今ほど普及していなかったこと、コンプレックスに縛られて視野がとにかく狭かったこと。

そして何より自分の頭が悪かったことが原因で、貴重なお金・時間を費やしてしまったと、しばらく茫然自失。

腐ってた頃は、母に「お母さんがショートヘアを強要するからこんなハメになった!」とキツく当たってしまったこともあります。

 

もしも魔法が使えたら、生まれる前の私の髪を直毛にしたい。

もちろん、サラサラの直毛ストレートヘアにだってたくさん悩みがあることも知っています。

けれど私の髪が生まれつき直毛だったら、きっと最初からショートカットが楽しめて、あんな風にお金や時間もムダにせず、母を傷つけずにすんだかもしれない。

だからあのときくせ毛のコンプレックスでうまく生きられなかった私を、魔法で救ってあげたい。

 

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