「シン・ゴジラ」で昔の上司ご自慢のタワマンが木っ端微塵になってた
断ち切れない憎しみの連鎖……。夏野かいわれです。
12日に、地上波で初放送された「シン・ゴジラ」を初めて見ました。
「シン・ゴジラ」が劇場で公開されていた頃は派遣として働いていたのですが、出向先企業の偉い人が、なかなかに偉い人で。
お給料もそれはそれはすごいらしく、一部の正社員と非正規社員を集め、自宅の高級マンションに招待されたことがありました。
マンション内に託児所つきの豪華なゲストルームがある、ホテルと見間違うようなハイクラス。
招待された理由は「君たちもこんなすごいマンションを買えるようになるぐらい、がんばれ」という発破をかけるため。昭和か。
私はこのときの記憶をきれいさっぱりデリートしていたのですが、元同僚いわく、この”偉かった人”の高級マンションがド派手に破壊されるらしいんですよ。
「シン・ゴジラ」に。
元同僚はそれ見たさに、映画館で2回観たと言ってました。
前置きが長くなりましたが、個人的にその点も着目しつつ、初「シン・ゴジラ」を視聴した感想を書いていきます。
怪獣映画というより人間ドラマ
ゴジラシリーズをちゃんと見たのも、この「シン・ゴジラ」が初めてなのですが、ゴジラ大暴れ!というより「ゴジラに立ち向かう人間たちの物語」のような。
勝手に映画の半分以上は「ゴジラが街を蹂躙するシーン」だと思いこんでいたので、勝手に肩透かしをくらいました。
けれど、巨大生物が現れても対応マニュアルがないとパニックになる、都度会議を開かないと方針が決まらないシーンなど、日本の政界の裏側を垣間見た気がしてそこは非常に興味深かったです。
石原さとみさんの発音
「ガッディーラ」や「ティーム」などなど、日本語の端々に”ネイティブな英単語”を挟むシーンで何度吹き出しそうになったことか…
英語の発音というより、どう見ても日本人で日本語も堪能なのになぜそこで……と思うことが強かったです。
ギャップが悪い方向で働いてしまったという印象を受けました。
もしハーフタレントの方が演じたとしたら、そこまで違和感を覚えなかったかも。
昔の上司ご自慢のタワマンは?
木っ端微塵でした。
事前に元同僚から「このシーンに注目して!」というポイントを教えてもらっていたので、それに習って見ていたらもう風が吹けば崩れ落ちるような有様。
そういえば豪華なゲストルームで鍋パーティーをしたけど、材料は割り勘だったなーとか。
いやな思い出もいっしょに「シン・ゴジラ」が葬ってくれました。
総評
映画館で観ればもっと面白かったかも
ゴジラシリーズ初視聴でしたが、もっと「シン・ゴジラ」が盛大に街をぶっ壊すシーンが見たかったと思いました。
在来線爆弾はなかなか熱かったですが。
映画館の大きいスクリーンで観たなら、また感想は違ったかもしれません。
けれど個人的には、とてもスカッと爽快な気分になれました。
この世で一番怖い生き物は、やはり人間ですね。
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